弊社で技術サービスとして取り扱っております「樹脂成形」「接合・接着」「3Dプリンティング」において、材料の基礎的な物性値の取得や特殊形状の試験体の接合強度試験などに引張圧縮試験機は必要不可欠な装置となっております。
今回のブログは試験機の基本的な仕様と特長についてご紹介します。
装置の仕様
引張圧縮試験機
・メーカー:㈱島津製作所
・型式:AG-20kNX Plus
・試験速度:0.0005~1000mm/min
・クロスヘッド~テーブル間の距離
:1500mm
ビデオ式非接触伸び幅計
・メーカー:㈱島津製作所
・型式:TRviewX55S
・測定範囲:~240mm
装置の特長
●試験速度の範囲が広く、硬い物から伸びる物までの試験をカバーできます。
●標準機より500mm延長しているため、伸びる材料も破断まで試験が行えます。
●ビデオ式非接触伸び計により破断までのS-S線図の取得が可能です。
●プログラム運転により下記のような細かな条件を設定して試験を行うことが可能です。
例①)「引張」→「指定荷重値にて荷重値キープ」→「引張」
例②)「圧縮」→「指定移動値にて位置のキープ」→「次の指定位置にて位置をキープ」
●T溝付定盤を付けておりますので、部品・製品などの固定の汎用性が高いです。
総括
試験体の材質・形状・評価内容に応じて、試験片加工から物性値の取得まで全て弊社にて対応することが可能です。部品や製品形状のままで行う特殊な試験につきましては専用治具の設計・製作も行っております。
グループ会社のJTL㈱と連携して温度環境を変化させる試験やひずみの取得などにも対応しておりまして、幅広いご対応が可能ですのでお気軽にご相談ください。