射出成形品の3Dモデルを使用して金型内部の溶融樹脂の流れを計算し、各種成形不良を予測するCAEソフトウェア『3D TIMON』をご紹介します。
ソフト情報・解析手順
ソフト情報
【メーカー】東レエンジニアリング株式会社
【ソフト名】3D TIMON 10 R6.0
【入力ファイル】 STLファイル、STEPファイル
解析手順
手順①
解析対象形状をメッシュ分割します。
※メッシュ分割することで、解析対象形状を「小さな単純形状の集合体」に表現でき、コンピューターで計算ができるようになります。
手順②
【充填時間】【射出圧】【保圧力】【保圧時間】【冷却時間】【樹脂温度】【金型温度】【樹脂データ】など、必要な条件を設定します。
手順③
計算開始。コンピューターが自動計算します。
解析結果
充填パターン(動画)
樹脂温度(動画)
ウェルド会合角 (溶融樹脂同士がぶつかる角度)
ガラス繊維配向
成形後のそり(例:Z方向)
まとめ
3D TIMONのような樹脂流動解析ソフトを活用することで、設計段階での成形不良の予測が可能となります。その結果、金型修正回数・試作回数の削減を通じ、開発期間の短縮・コスト削減が可能になります。
近年、CAE解析は必要不可欠なツールになってきておりますが、ソフトもパソコンも高価で工数もかかります。CAE解析のみのご依頼も喜んで承りますので、実成形でのお困りごとも含め、興味を持たれた方はお気軽にお問合せください。