「Mark X7」は連続カーボンファイバーを入れた造形やマイクロカーボン含有の樹脂(ONYX)による造形を行うことができまして、「実際に使用できるものを造る」という設計思想を持つちょっと変わった樹脂3Dプリンタになります。今回はこの装置の仕様・特長・用途についてのご紹介をさせていただきます。
装置の仕様
【メーカー】
Markforged社
【型式】
Mark X7
【造形材料(ベース材料)】
ONYX(※ONYX:マイクロカーボン強化ナイロン)、ナイロン
【造形材料(長繊維)】
カーボンファイバー、グラスファイバー、高耐熱グラス
ファイバー、ケブラー
【最大造形サイズ】
W330×D270×H200mm
【最小積層ピッチ】
50μm(※カーボンファイバー使用時は125μm、その他の
ファイバー使用時は100μm)
装置の特長
●ONYXと呼ばれるマイクロカーボン強化ナイロンを使用すること
により、収縮が少なく高精細な造形を行うことが可能です。
●連続カーボンファイバーを入れて造形することで、軽量でアルミ
並みの強度を持つ造形物を作ることが可能です。
●レーザーによる水平度の調整や造形時の精度の把握が可能です。
●造形途中に中断/再開ができますので、ナットや磁石を埋め込んで
造形を行うことが可能です。
装置の用途
■高精度・高強度を要求される構造部品や生産治具・ツール。
■連続ファイバーを使用した堅牢&軽量なカスタムパーツや最終部品。
■負荷のかかる機能検証用の試作品。
総括
これまで3Dプリンタの造形品はおおよその外観・形状を確認するための試作用として使用されることが多かったのですが、今後、技術の発展により治具や最終部品として実際に使用される場面が多くなると予想されます。
Mark X7は材料が比較的安価で高精度・高強度な造形が可能であるということから、そうした新しい用途で使用できる装置の先駆けであるとも言えます。
Mark X7を使用した造形サービスにご興味のある方には造形の無償トライも行っておりますので、お気軽にお問合せください。
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