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3Dプリンティング技術

2020.10.19

光造形タイプの3Dプリンタを新規導入しました。

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光造形
紫外線硬化樹脂

近年、3Dプリンタの発展は目覚ましく、高品質な造形を比較的安価な装置で実施することが可能となって来ました。弊社で3D造形の受託サービス用に導入しました『Form3』もそうした装置の一つとなりまして、工業用としては安価な部類ながら新しい光造形方式の採用により、なめらかな表面品質や高い強度、多彩な材料への対応が可能となっております。
本ブログでは光造形タイプの3Dプリンタ『Form3』についてご紹介します。

設備の仕様

■メーカー
:Formlabs社
■型式
:Form3
■本体の仕様
・造形方式:LFS方式(※光造形の一種)
・造形サイズ:W145×D145×H185mm
・積層ピッチ:25、50、100、300μm(※使用材料により異なる)
・レーザ焦点サイズ:85μm
・XY解像度:25μm
■使用可能な材料
・材料:ABSライク、PEライク、PPライク、シリコンライク、ゴムライク、高耐熱、ガラス成分入り、キャスタブルワックス(※いずれもアクリル系の紫外線硬化樹脂)
・色:クリア、グレー、白、黒、青、ベージュ

造形方式

『Form3』は光造形方式の一つである「SLA(=Stereolithography Apparatus)」方式の中でも、「LFS(=Low Force Stereolithography)」方式を採用しています。
プリントエリア全体を均一に照射できるレーザシステムとモデルへの負荷を抑えるレジンタンクによって、より安定した精度での造形を可能としています。

造形手順

手順①

付属ソフトウェアの「PreForm」を使用して、サポートの生成やプリント条件等の設定を行う。

手順②

PreFormで作成した造形情報を3Dプリンタ本体に転送し、プリントを実施。

手順③

Form Washにて表面に付着する液状の樹脂を洗浄し、Form CureにてUV照射による二次硬化を実施。

手順④

サポートをニッパーで除去し、研磨紙等で表面を仕上げる。

まとめ

今回は最大積層ピッチの100μmにして造形を行いましたが、それなりにきれいなサンプルが出来上がりました。スタンダードのクリア材では50μmと25μmピッチでの造形も可能ですので、さらに仕上がりが良くなると予想されます。
ただし、積層ピッチを細かくすればするほど造形時間も長くなりますので、なるべく短い造形時間で必要最低限の表面品質を満たすことができるような条件を探る必要があります。

以上のように『Form3』は高品質な造形と多彩な材料への対応が可能となっており、ものづくりの様々なシーンでご利用いただけるものと思われます。お見積りは無料となっておりますので、3Dプリンタでのサンプルの造形をご検討の方は気軽にお問い合わせください。

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