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イメージ図を基にした3Dデザイン&3D造形

3Dプリンタで何かを作ろうと思いますと3Dデータが無いと始まりませんが、イメージしている図や絵を3DCADで図面に起こすのは意外に手間のかかる作業となります。

今回のブログではイヤリングのイメージ図を基に3Dデータを作製し、3Dプリンタで造形を行うまでの工程についての詳細をご紹介します。

使用装置・ソフト

3DCADソフト

■開発元:Robert McNeel & Associates
■ソフト名:Rhinoceros 3D
■特徴:フリーフォームNURBSモデリング

3Dプリンタ

■メーカー:Formlabs社
■型式:Form3
■本体の仕様
・造形方式:LFS方式(※光造形の一種)
・造形サイズ:W145×D145×H185mm
・積層ピッチ:25、50、100、300μm
(※使用材料により異なる)
・レーザ焦点サイズ:85μm
・XY解像度:25μm
■使用可能な材料
・材料:ABSライク、PEライク、PPライク、シリコンライク、ゴムライク、高耐熱、ガラス成分入り、キャスタブルワックス(※いずれもアクリル系の紫外線硬化樹脂)
・色:クリア、グレー、白、黒、青、ベージュ

作業手順

手順①:イメージの共有とヒアリング

イメージ図を作製してもらって、意匠・構造・材質・サイズ等の詳細についてヒアリングを行いながらデザインをつめていく。

ヒアリングで得た要望は以下の通り。
・使用材料:スタンダード樹脂(色:クリア)
・サイズ:全長約40mm
・花のモチーフ:円のフレームのやや上側に配置
・下の立方体:フレーム形状にし、角からぶら下げる

手順②:デザインと3Dモデルの作製

ヒアリングした要望を基にデザインを起こして3Dモデルを作製する。
作製途中で花びらをカーブさせた形状にしたいという要望を受けたため、デザインの修正を行った。

手順③:3D造形と組み立て

3Dプリンタによる造形後、洗浄・二次硬化・サポート材の除去を実施。
出来上がった造形部品と金具を組み立ててイヤリングが完成。

まとめ

工業製品関連の部品は形状がシンプルなためモデリングが比較的容易ですが、今回のイヤリングのように有機的な形状でデザイン性のあるものについても、イメージ図や漫画絵、写真等を基に細かなヒアリングを行うことで3Dモデルを作製することが可能です。

3Dプリンタで造形できるものであれば何でも3Dモデリングの実施が可能ですので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

こちらの情報は2024年4月3日時点の情報です。

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